蜂の子はどこで食べられるの?

蜂の子はクロスズメバチ、ミツバチ、アシナガバチなどの幼虫やさなぎのことを指します。日本には、栄養豊富な蜂の子を、食文化として長く受け継いでいる土地が数多くあります。今回は蜂の子が食べられる地域について説明します。

蜂の子の生産地や地域ごとの特性

日本で今も蜂の子を見ることができるのは、長野県、岐阜県、愛知県、静岡県、山梨県、栃木県、岡山県、宮崎県などの山間部地域です。海からも離れ、時に食料に事欠いたそれらの地域では、蜂の子はタンパク質を補うための貴重な食材でした。現在でも、家庭料理や、郷土料理店や居酒屋のメニューの中に、蜂の子を使った料理に出会うことができます。蜂の子の呼称は地域によってさまざまです。岐阜県から中津川などの東濃地方一帯や静岡県の山間部では「へぼ」、長野県では「すがら」、または「すがれ」などと呼ばれ、古くから蜂の子を食用とされてきました。岐阜県恵那市では、「へぼ祭り」を毎年11月に行っていることから、蜂の子がいかに地域の人々にとって大切にされてきたかがうかがえます。蜂の子を使った郷土メニューには、五平餅や蜂の子の炊き込みご飯、蜂の子の甘露煮などのほか、地域によっては蜂の子を使ったそうめんなどがあります。

蜂の子の価格・入手方法など

生の蜂の子であれば、100グラム当たり600~700円、瓶詰めや缶詰めであれば、100グラム当たり1000~3000円ぐらいで販売されています。しかし、一般に蜂の子は高級珍味なので、中には5000円以上するものもあります。また、蜂の子は、インターネット通販でも購入することができます。インターネット通販でも、生や冷凍、甘露煮や佃煮の瓶詰めや缶詰め、などの製品を購入することができます。

まとめ

山間部地域で食文化として長く受け継がれてきた蜂の子についてご理解いただけましたでしょうか。蜂の子をインターネットで入手することも可能ですが、一方で現地に赴き、郷土の風情を感じながら蜂の子を味わう体験をすることもできます。この記事をきっかけに一人でも多くの方が蜂の子に興味をもっていただけましたら幸いです。

【参考URL】
蜂の子として食べているのはどんな種類の蜂なの?
http://www.alacolo.org/beespecies.html

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