蜂の子とプロポリスの違いは?

よく耳にする蜂の子とプロポリス、どちらも蜂がつくるものだけど、健康のため、どちらを選ぼうかと迷っている方も多いのではないでしょうか。そこで、この記事では蜂の子とプロポリスを成分や効能などの面から比較しました。

蜂の子とプロポリスについて

蜂の子とはミツバチやアシナガバチ、クロスズメバチ、スズメバチなどの幼虫やさなぎのことを指します。古くから滋養強壮や貴重なタンパク質源として世界中で重宝されてきました。そのことは2000年前の古代中国の薬学書にも第一級の生薬であったことが書かれているほどです。現在でも、珍味や伝統食としてだけでなく、サプリメントや健康食品としても入手することができます。
一方、プロポリスとは、ミツバチが分泌する粘着性のある唾液成分(ミツロウ)によって植物や樹液成分が練り固められたもので、一般に蜂ヤニと呼ばれます。プロポリスには高い硬度と外敵を寄せ付けない強力な抗菌作用があるため、ミツバチはそれを巣の建材や殺菌・抗菌材として使います。人間社会では、紀元前数百年の古代エジプト時代、ミイラを作る際の防腐剤として利用した記録があります。市場ではもっぱら、プロポリスから採った抽出液が流通しています。

成分の比較

蜂の子の成分の特徴は、人間では合成できない必須アミノ酸9種と10種類の非必須アミノ酸を含む良質なタンパク質組成をもつことです。ほかにもビタミンCやビタミンB群、鉄やカリウム、亜鉛といったミネラルが豊富です。一方、プロポリスは、炭水化物やタンパク質、脂質、ミネラルなどに加えて、樹脂、ミツロウ、エーテル油、花粉などの成分を含んでいます。中でも約40種類ものフラボノイド(ポリフェノールの一種で抗菌、殺菌、抗酸化作用がある)や、アルテピリンC(免疫機能に働きかける効果や腫瘍に対抗する作用をもつ)など、プロポリス特有の成分も含まれています。
プロポリスには産地によって含まれる成分が異なることが有名です。二大産地にブラジルとヨーロッパがありますが、ブラジル産プロポリスは特にアルテピリンCを中心とするタイプです。一方、ヨーロッパ産のプロポリスは、フラボノイドを中心に成分を含むタイプとなっています。日本で販売されているものの多くは高品質といわれるブラジル産ですが、服用の際は有効成分の違いにも注意して服用されることをおすすめします。

効能の比較

蜂の子は豊富なアミノ酸を含むため、疲労回復や美肌効果が期待できます。また、蜂の子にはビタミンによる代謝や血行を促す作用があるので、基礎代謝アップや生活習慣病予防、冷え症、男性の勃起不全などにも有効です。ほかにも、加齢やストレスなどが原因で起こる耳鳴り、難聴、めまいを改善し、年配者の生活の質を向上させることが臨床試験によって確かめられています。その効果は、ストレスを緩和するホルモン「セロトニン」の原料となるトリプトファンが蜂の子に豊富に含まれていることと大きな関係があります。

他方、プロポリスは、「天然の抗生物質」と呼ばれるほど殺菌・抗菌作用が強いことが特徴です。古代ギリシャなどでは外傷や炎症の治療に使われていたように、口内炎や外傷、口臭のほか、風邪・インフルエンザの予防に効果を発揮します。また、プロポリスのフラボノイド成分がもつ強力な抗酸化作用によって、心疾患や、がんを引き起こすおそれがある活性酸素を除去する効果が期待できます。ほかにも免疫力のバランスを整える作用もあるため、アトピー性皮膚炎、花粉症などのアレルギー症状の改善に効果をもつことが認められています。

価格面の比較

プロポリスは一つの巣箱から年間100~300グラム程度しか採れないため大変貴重です。また、ミツバチが作ったプロポリスから手間をかけてエキスを抽出する分、蜂の子に比べてかなり高価であるのが難点です。一方、蜂の子の養殖は比較的容易なので、プロポリスより安価に入手できるのが利点です。

アレルギーにご注意ください

蜂の子は、エビやカニなどのアレルゲンであるトロポミオシンというタンパク質が含まれているので、甲殻類アレルギーをお持ちの方にはお勧めできません。プロポリスも蜂の子と同様に、蜂アレルギーや食物アレルギー、ぜんそくをお持ちの方にはお勧めできません。過去にはプロポリスによって肝機能障害をともなうアレルギー反応がでたという報告もありますので、アレルギーが心配な方はかかりつけの医院や薬局にご相談されることをおすすめします。

おわりに

自然が作り出した栄養成分たっぷりの蜂の子とプロポリスです。一方は蜂の幼虫、もう一方は強力な抗菌効果をもった蜂の巣の建材成分です。それぞれに特有の成分や効能がありますので、よく確認してご自分に合ったものをお選びください。

【参考URL】
蜂の子サプリの効能・効果
http://kubotaatsushi.skr.jp/effect.html

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