蜂の子で動脈硬化を予防しよう

蜂の子とは

蜂の子とはミツバチやアシナガバチ、スズメバチなどの幼虫やさなぎのことです。蜂の子には、私たちの体で合成できない9種の必須アミノ酸を含む良質なタンパク質のほか、ビタミンやミネラルなどの微量栄養素が豊富です。そのため、古くから滋養食や希少なタンパク質源として世界中で食されてきました。ここでは蜂の子がもつ動脈硬化予防効果についてみていきましょう。

動脈硬化とは

動脈硬化とは、血管が傷つけられたり老化したりすることで、血管の内側に脂質やコレステロールなどがたまり、血管の壁が厚くなる症状です。動脈硬化が進むと血管が狭くなるため、「血栓」で血管が詰まりやすくなり、結果、血液がその先まで行き届かなくなってしまいます。血栓とは、本来、傷ついた血管壁に固まりになった血液が集まり、傷口の止血や修復をするためのものです。しかし動脈硬化になると、不幸にもそれが血流をとどめてしまう原因となります。さらに、動脈硬化になると、血管そのものの柔らかさや丈夫さが失われるため、簡単に出血します。血管の詰まりや出血が脳や心臓で起こると、心筋梗塞や脳梗塞、脳出血につながります。

動脈硬化の原因

動脈硬化は、高血糖や高血圧、血液中の高い中性脂肪値、酸化ストレスといった健康状態の悪化に大きく関係しています。健康状態の悪化は、不規則な生活や偏った食事バランス、ストレスなどによって引き起こされます。

高血糖

高血糖の状態では血液成分がうまく運ばれなくなる結果、血管内に物質の滞りができ、血管の柔軟性が失われてしまいます。こうなると実際の年齢以上に血管の老化や動脈硬化が進みます。

高血圧

血流に高い圧力が加わると、それだけ血管に負担がかかります。血圧が高ければ高いほど、血流によって血管壁が傷つきます。傷ついた血管では動脈硬化が起こりやすくなり、柔軟性が失われます。そこから血管が破れたり硬い血栓ができたりするので非常に危険です。

中性脂肪・コレステロール

代謝とは食べたものをエネルギーにしたり蓄えたりする働きのことです。不規則な生活や偏った食事バランス、ストレスなどで脂質の代謝がうまく行われなくなると、体内の余分な脂質が血液をめぐることになります。血管壁の内側にも悪玉コレステロールがたまり、動脈硬化のリスクが高まります。

酸化ストレス

つよいストレスが体にかかった時、体の中にはたくさんの活性酸素が生じ、体内の血管や臓器を傷つけます。血管が傷つけられると血管の内側に悪玉コレステロールがたまりやすくなるため、動脈硬化が進みます。また活性酸素は体内の脂質やコレステロールを酸化させて、動脈硬化や血管の老化を促します。

蜂の子で動脈硬化を予防しよう

動脈硬化の対策には、乱れがちな食事バランスや規則正しい生活リズムを整えるとともに、それにともなう健康状態の悪化を防ぐことが重要です。蜂の子は動脈硬化の原因それぞれに効果のある栄養素を含んでおり、効果的に動脈硬化を予防してくれます。

血糖値を下げる

蜂の子には、血糖値を減らす成分が含まれます。蜂の子のビタミンB1は、糖をエネルギーに変換する働きがあります。ビタミンB1が不足すると、高血糖の状態がつづきます。また血糖値を下げるには、糖を筋肉や臓器に取り込む作用をもつ「インスリン」ホルモンの分泌が不可欠です。蜂の子のマグネシウムは糖の取り込みを促すインスリンの働きを助けて、血糖値を下げる効果があるため、動脈硬化を予防します。

血圧を下げる

蜂の子には血管を広げ、血流をよくして、血圧を下げる効果をもつ成分が含まれます。血管が広がるのは、一酸化窒素による血管拡張作用です。蜂の子のアルギニンは、一酸化窒素の生成を促し血管を広げます。また蜂の子のマグネシウムは、血管を収縮させるカルシウムイオンを取り除くことで、血管の拡張をうながします。また、蜂の子のパントテン酸は血管から悪玉コレステロールを取り除き、血流をよくして血圧を下げる効果があります。

中性脂肪・コレステロールを減らす

蜂の子には、中性脂肪やコレステロールを減らすメチオニンや、脂肪を燃焼させる酵素である「リパーゼ」を活性化させるアルギニンが含まれます。蜂の子に含まれるパントテン酸とナイアシン、不飽和脂肪酸のオレイン酸は、血液中のコレステロールを減らす作用があります。

抗酸化作用

蜂の子には体内の酸化ストレスを取り除くビタミンCが豊富です。蜂の子のビタミンCの高い抗酸化作用により血管壁の活性酸素が取り除かれるため、動脈硬化を予防できます。

まとめ

動脈硬化の予防には、バランスのとれた食習慣や日々の運動とともに、高血糖、高血圧、血液中の脂質過多、酸化ストレスへの対策が不可欠です。蜂の子は動脈硬化の原因それぞれに効果のある栄養素を含んでおり、効果的に動脈硬化を予防してくれますので、ぜひ一度お試しください。

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