蜂の子のカロリー

蜂の子の栄養成分とカロリー

蜂の子の栄養成分

蜂の子は古くから、日本をはじめ世界中で滋養食として親しまれてきました。蜂の子はまず、炭水化物や脂質のほか、私たち人間の体内で合成できない9種の必須アミノ酸すべてをバランスよく備える良質なタンパク質を含んでいます。9種の必須アミノ酸とはちなみに、ロイシン,イソロイシン,リシン,トレオニン,トリプトファン,バリン,ヒスチジン,メチオニン,フェニルアラニンです。蜂の子にはまた、ビタミン類(主にビタミンCおよびB群)やカリウムといったミネラルなどの微量栄養素も豊富です。どの栄養素にも言えることですが、高い栄養成分を含むからといって、栄養成分に偏りがあっては各栄養素の作用を十分に発揮することができません。蜂の子がすごいのは、このように糖質、脂質、タンパク質の三大栄養素を豊富に含むとともに、スムーズな代謝を助けるビタミンやミネラルなどの微量栄養素や、体内で合成できない必須アミノ酸などをバランスよく含むことです。であればこそ、私たちが摂取したカロリーがうまく代謝され、効率的に体の構成成分やエネルギー源となります。

蜂の子のカロリーは高い?

これだけ高栄養な蜂の子である以上、カロリーを気にされる方も多いはずです。蜂の子のカロリーは100gあたり250kcalといわれます。同じ量のカロリーが、ご飯なら168kcal、牛肉モモなら183kcal(ロースなら253kcal)ですから、蜂の子のカロリーは決して低いものではありません。ただしこの値は蜂の子の佃煮や甘露煮に関してのものです。それは、通常そのようにして食べられることが多いからにほかなりません。また、蜂の子自体がローヤルゼリーや蜂蜜、花粉など栄養価の高い餌を食べて育つことも、蜂の子は高カロリーというイメージの原因かもしれません。蜂の子そのもののカロリーは、実は低カロリーで、100gあたり120kcalほどです。仮に佃煮や甘露煮であっても実際一日に100gも食べることはないので、そこまで心配する必要はありません。ただしタンパク質に次いで脂質も豊富なので、食べ過ぎると脂肪がつく可能性があります。取り過ぎに注意しながら機会があればぜひ食べてみることをお勧めします。

蜂の子は高栄養なダイエット食

さて、蜂の子が高栄養な分、他との食事バランスを考えると、やはりカロリーを気にされる方も多いかと思います。すでにお伝えしたように、蜂の子には、高栄養かつ良質な栄養バランスによって、摂ったカロリーをスムーズに代謝しエネルギーに変える特有の力があります。さらにいえば、私たちは、必要なカロリーを摂りながら、蜂の子がもつ脂肪の燃焼を促す効果や、筋肉量を増やし基礎代謝を上げる効果によって、体に脂肪がつきにくい体質に近づいていくことができます。以降の項では、蜂の子に含まれる代表的な各種栄養素の効用をご紹介します。

アミノ酸

必須アミノ酸リジンは脂肪燃焼を担うリパーゼ(タンパク質名)の原料になります。アルギニンとともに、必須アミノ酸バリン・ロイシン・イソロイシン(BACC)は筋肉の元になるアミノ酸の組み合わせです。筋肉をつけることで基礎代謝が上がり、糖質、脂質、タンパク質の三大栄養素がより代謝されやすい体質になります。アルギニンはまた、リパーゼを活性化させ、より体内の脂肪が燃えやすい体質にします。
また、アミノ酸は毛細血管の働きをサポートして、体内の余分な水分や老廃物を体の外へとスムーズに排出し、新陳代謝を促します。この結果、むくみの解消につながります。

ビタミンB群

カロリーの大部分を占める糖質・脂質・タンパク質をすばやくエネルギーに変える働きをサポートします。脂肪の燃焼を促すビオチンやパントテン酸は、肥満やメタボリックシンドローム予防にも効果的です。不足すると筋肉や神経でエネルギーが作られにくくなるとともに、疲れやだるさを感じやすくなります。気分のふさぎや、食欲不振、胃腸障害にもつながり、代謝アップが妨げられます。

ミネラル

利尿作用により塩分や老廃物を体の外に排出するため新陳代謝が活発になります。むくみの解消にも効果的です。冷え性や血行の改善により痩せやすい体を作ることができます。

おわりに

以上のように、蜂の子そのもののカロリーは決して高くはありません。現代では、佃煮や甘露煮でなくても、蜂の子そのものが健康食品やサプリメントとしても流通しています。またそれ以上に蜂の子には、栄養豊富であるのにダイエット食でもあるという理想的な特性が備わっています。日々バランスよい食事をお心がけいただきながら、ぜひ蜂の子をお試しください。

【参考URL】
蜂の子のカロリーはどれくらい?栄養成分は?
https://www.acucouncil.org/03.html

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